空砲

時間差で繋がる自意識の塊が私だと 他の誰が認めてくれるのだろう
堆積した記憶の隙間に何か 陽を浴びて光るものがあれば
生命は祝福されたのだろうが 現在も過去も同じ色でずっと
しかし 私にしか判らないグラデーション 繰り返し現れる虹模様
納得のいかないことばかりの判断が要求される思惑のゴール
自転し 旋回するのは 私自身なのだと感じながら 空に向けて発砲
空しい音だけがその後に響いた