2006-07-04 渚 漂着物を選別する作業を繰り返している 渚にて 私の手のひらは小さくて 何も捕まえることが出来ないまま また波が来る 世界の果て こちら あちら 遠くに見えるのは? 波の上に映る空の色は違う色 水の色でも空の色でもない 私が映りこんでいて濁ってしまうのだ 台無しにしてしまった 美しい渚にて 私の存在が不穏な雲を呼び 荒涼とした光景に 私の黒い影だけが浮かび上がる 渚にて 恐怖の発生を体感した